熊本市の高橋稲荷神社の近くにある整体院のココスタです。今回は腰部脊柱管狭窄症について記載致します。私は、10年以上脊椎の専門病院で勤務させて頂いていた経験がございますので、手術前の患者様などを担当させて頂いておりました。
椎間板ヘルニアに比べ腰部脊柱管狭窄症の手術適応の患者様は施術での改善は難しい事が多いです。早めの対応が必要になってきます。
目次
1、腰部脊柱管狭窄症とは?
名前の通り
(腰部=腰)
(脊柱管=神経の通り道)
(狭窄=狭くなる)
です。腰の神経の通り道が狭くなる病気です。
下の図は背骨を輪切りにした図になります!
後縦靭帯と黄色靭帯で囲まれた部分を脊柱管と言います。
(医学的には)
骨あるいは軟部組織の加齢性変化により、脊柱管が狭小化して神経組織を圧迫し、間欠性破行を主とする特徴的な症状を呈してきます。神経の通り道の脊柱管が何らかの原因で、中を通る馬尾神経、神経根をを圧迫して症状が出現してきます。
特徴的な症状である間欠性跛行とは?
歩いていると脚に痺れや痛みなどが生じてきて、前屈やしゃがみ込みで症状が軽快して、再び歩く事ができます。これが腰部脊柱管狭窄症の特徴的な症状です。
例えば自転車ではどれだけでも移動ができますし、座っている時は症状は軽快します。
最も、硬膜の外圧が高くなるのが立位(左)になります。逆に最も、硬膜外圧が低くなるのは自転車(右)の状態になります。なぜかと言いますと、狭窄症の場合は通常より脊柱管が狭くなっている状態です!前屈みになる事で脊柱管が広がり、症状が改善してきます。
*狭窄がない方でも前屈みになると、通常に比べ脊柱管は広がる構造になっています。
この様に姿勢によって、硬膜に加わる圧が変化してきます!姿勢によって症状にも変化がでてくるのは、硬膜外圧の変化に伴う影響です。
2、脊柱管が狭くなる原因は?
基本的には退行変性と言って、年齢と共に骨や靭帯の変性が起きて脊柱管が狭くなります。
主に2種類があります!
先天性狭窄
若年で発症し、広範囲脊柱管狭窄などがあてはまります。簡単に説明しますと、元々脊柱管が狭い状態です。
後天性狭窄
加齢に伴う腰椎の退行変性で、椎間板の変性が始まります。椎間関節、黄色靭帯や後縦靭帯の肥厚、椎体の骨棘形成が生じて、最終的に神経の狭窄を生じて症状が出現してきます
殆どが後天的に狭窄が生じてきます。腰の靭帯の特徴としては、靭帯は通常は伸び縮みしない組織と言われておりますが、黄色靭帯は弾性靭帯と言われ、伸び縮みする靭帯になります。不良姿勢などでストレスが加わり続ける事でストレイン(歪み)が生じて変性を起こしてきます。変性が生じ肥厚(厚くなる)事で神経の圧迫を生じてきます。
また、腰の後ろにある椎間関節も変性に伴い、骨棘が出現する事での神経の圧迫が生じてくる場合がございます。
3、症状はどの様な症状が出現するの?
少し難しい話にはなりますが、大きくこの3パターンに分かれてくると思います。簡単に説明致します。
①馬尾型
主に馬尾神経を圧迫する病態で、まさに間欠性跛行を主体とする症状が出現してきます。歩くと両足に痺れがでてきて歩けなくなる状態です。強い痛みは伴わない事が多いです。
②神経根型
片側の脚に痛みや痺れなどの神経症状が出現してきます。圧迫する組織が違うだけで、ヘルニアに似た症状を呈してきます。
③混合型
①と②の症状が混ざった状態です。多椎間に圧迫病変が存在し、混合型の症状を呈してくる場合がございます。
腰椎のすべり症なども同じような症状を呈してくる疾患になります。
簡単に説明しますと脚の痛みや痺れ、知覚障害、運動機能障害が生じてきます。当整体院ではこれらの症状をチェックして施術を行っていきます。
4、狭窄症は予防が大切!
狭窄症は変性疾患とお伝えしました!男女とも平均寿命は伸びてきており、女性の平均寿命は85歳を超えています。二足歩行で重力で逆らって生活する事で背骨や周りの靭帯にストレスが加わり、変性が生じて狭窄症という病態を呈してきます。
悪い姿勢で長時間座ったりしない!
適切な運動で背骨の運動範囲を維持する!
などが大切になってきます。
悪い姿勢とは腰の生理的前弯が減少した姿勢です。
腰椎は前に沿った様な構造になっております。右の写真の様に腰が丸くなる様な姿勢を長く続けたりすることで、脊柱管周りの靭帯にストレスが生じて変性が出現してきます。そのことが狭窄の原因になってきます。
背骨の運動範囲を維持するとは?
簡単に説明しますと、背骨がしなやかに動く事です!背骨は腰椎5個、胸椎12個、頚椎7個が重なって構成されています。この背骨一つ一つが連動して動く事が大切になってきます。まとまって動く様な動きだとしなやかに動いているとは言えません。当院ではピラティスエクササイズを推奨しています!
5、狭窄症と診断されても施術はうけても大丈夫?
基本的に筋力麻痺や膀胱直腸障害がなければ施術を行えます!
病院でも保存的(手術は行わず)に治療が行われる事もございます!
しかし
施術をうける事で狭窄した部分が改善する事はありません!
ヘルニアであれば、自然吸収され、画像的にも所見がなくなる事もございます。狭窄症の場合は、自然経過で狭窄した部位が元に戻るという事は考えにくいのではないかと思います。しかし、施術にて症状改善に至る事も事実です!
脊柱管狭窄症が改善する!などは間違った情報だと思います。
脊柱管狭窄症に伴う症状が改善する事は十分考えられます!
ヘルニアが改善します!も自然吸収されるため考えられます!
腰部脊柱管狭窄症の症状でも直ぐに手術になるという訳ではないです。適切な対応をしてコントロールしていく方法もございます。
当院は病院受診されて、ブロック注射や内服のみで経過をみられている方で、症状の改善がない場合などにお役に立てると思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
最近よく耳にする「腰部脊柱管狭窄症」について記載致しました。一般の方が正しい知識を持って、最善の方法で治療を選択してもらう事が大切になってきます。私は脊椎の専門病院で10年以上勤務経験がございますので、安心してご相談して頂ければと思います。少しでも沢山の方に記事を読んで頂ければ嬉しいです。
腰痛やそれに伴う痺れ、脚の痛みでお悩みの方は整体院ココスタにご相談頂ければと思います。
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熊本市の整体院ココスタより腰椎椎間板ヘルニアについて記載しています。
整体院ココスタのご案内
院名 | 整体院 ココスタ Treatment Room |
---|---|
院長 | 緒方伸一 |
適応項目 | 腰痛,頭痛,肩こり,自律神経症状,スポーツ障害など |
所在地 | 熊本市西区城山下代一丁目3-7-1 |
電話番号 | 080-9102‐2762 |
連絡方法 | 電話・お問い合わせフォーム |
駐車場 | 2台完備 |
営業時間 | 9:00~21:00 |
休診日 | 日曜日午後 |
URL | http://熊本市整体.xyz/ |
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