熊本の整体院ココスタTreatment Roomです。当院は高橋稲荷神社の近くで観光地の様な所にございます。理学療法士が院長の整体院で熊本では珍しい整体院だと思います。10年以上の整形外科病院勤務の経験から多角的に症状の原因を捉えることができますので、安心してご相談下さい。今回は、ハンドボール選手の左の股関節部分の痛みで来院して下さった選手の症例を紹介いたします。痛みの部位は長内転筋という筋肉部分の痛みでした。(ご家族より掲載許可は頂いております。)
目次
1、症例紹介
高校ハンドボール部
経過:以前より股関節の痛みは自覚されていた。5月初旬頃より痛みが増強され、整骨院で1週間治療され、当院受診の運びとなられています。
痛みの部位:長内転筋部(近位)
触診の感覚:筋の硬化したような硬さあり(収縮性、伸張性の低下)
痛み出現時:伸張時、収縮時に痛みがあり
ハンドボール動作:股関節を外転・外旋した時に痛みが増強、ジャンプしてボールを投げる動作で痛み増強あり。③〜④の動作で伸張され痛みを自覚されている。
ここで大切になってくるのが、筋損傷(肉離れ)などを起こしているかどうか?という所が大切になってくると思います。1度〜3度まで損傷の形態があり、今回痛みの出現している長内転筋は肉離れとしては珍しい部分でありますが、下肢の肉離れとして報告がございます。
今回の症例様は明らかな受傷がなく違和感があり、痛みに移行し増強していったという経過でした。
明らかな受傷がある場合は肉離れの対応をして、筋繊維の修復まで時間を要しますが、今回は、初回が5月11日で2回目が5月15日に受診して頂き、の外転、外旋の動きを行易い様にすることで、ジャンプシュートの痛みは改善されました。
しかし翌日(5月16日)の練習で痛みが再燃(以前よりも痛みが強い状況)
*痛みは徐々に出現してきて、歩くのも痛くなったとの報告あり
5月17日にご来院頂き確認すると腫脹、熱感も著明でいわゆる筋損傷に近い所見でした。初期対応をさせて頂き、マイクロカレントという微弱電流を夜間に積極的い、最後が5月23日にチェックをさせて頂き、どうにか高校総体に出現することができられました。損傷の程度は2度損傷程度だと思われます。
2、今回左の股関節の痛みが出現した原因について考察してみました
長内転筋という筋肉は、起始が恥骨結節、停止が粗線の内側唇に付着します(下図参照)作用としては、股関節を内側に動かす(内転)、股関節の位置関係で、股関節を前に動かす(屈曲)、股関節を後ろに動かす(伸展)、内側に捻る(内旋)と作用が多い筋肉です。何より、体の中心に近いため、体の軸をなす筋肉になります!
以前勤務させて頂いた病院でOSSCSという、筋解離を専門にされている先生がいらっしゃり、長内転筋は緩めないとおっしゃておりました。大腰筋と同じで体の軸をなす筋肉でもあるため、痛めると体のバランスを崩し易い筋肉だと考えられます。逆に、体幹のバランスが崩れると補正するために過度な収縮がしいられるとも考えられます。
今回の症例様の姿勢の特徴としては、胸腰移行部の後弯が強い状況でした。この部分の後弯が強いと、骨盤帯後傾を助長し、大腰筋の機能が発揮しにくいなどの原因が考えられます。
骨盤帯後傾と後退を伴うことで左の腹部筋(体幹筋)の機能が低下して症状の原因に繋がったと考えられます。
3、この動作に対しての運動療法として
目的は
1、体幹筋強化
2、股関節の分離運動の獲得(骨盤帯の代償が少ない動作の獲得)
3、正しい捻れ動作の獲得
運動をいくつかご紹介致します。
ダイアゴナルリーチ
目的:体幹を保持した状態で両手、両足を動かすことで四肢の分離運動を促します。また、広背筋+大臀筋の対角線での強化を目的として実施しました。
注意点:背骨の生理的彎曲を保った状態で行うことが望ましいです。
股関節外旋筋強化
目的:体幹を保持した状態での股関節の外旋筋の強化を目的として実施します。
注意点:骨盤帯の回旋を極力少なくした状態で実施することがポイントです。
股関節分離運動
目的:抗重力位で骨盤帯の代償を伴わない様な股関節の分離運動を目的として実施します。状態に応じて、チューブなどで負荷を加えたり、スピードを早くしたりして実施しても良いかもしれません。
捻れ動作の獲得(今回は実施しておりません)
目的:体幹の捻れる部分は胸椎で行われます。胸椎は肋骨と胸骨とも繋がりがあり、胸郭として捻れが生じてきます。
4、まとめ
いかがでしたでしょうか?
スポーツ障害や一部のスポーツ外傷には、スポーツ動作に原因が隠されている事が多くございます。当院では、長年の経験から、スポーツ動作について分析して、少し難しい内容もございますが、選手自身に理解して改善に取り組んで頂くお手伝いができればと思っております。スポーツでの痛みでお悩みの方はスポーツ整体のココスタにご相談して頂ければと思います。
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整体院ココスタのご案内
院名 | 整体院 ココスタ Treatment Room |
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院長 | 緒方伸一 |
適応項目 | 腰痛,頭痛,肩こり,自律神経症状,スポーツ障害など |
所在地 | 熊本市西区城山下代一丁目3-7-1 |
電話番号 | 080-9102‐2762 |
連絡方法 | 電話・お問い合わせフォーム |
駐車場 | 2台完備 |
営業時間 | 9:00~21:00 |
休診日 | 日曜日午後 |
URL | http://熊本市整体.xyz/ |
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